巨大弓(バリスタ)は王城ホワイトナイツの戦術で、ディフェンスポジションのラインバッカーである進が、攻撃にも参加するというフォーメーションだ。バリスタというのは「巨大弓」のことでそのままの形としてフォーメーションするというもの。
守備専門として登場した進ではあるが、あのスピアタックルの威力、そして体格、身体能力を鑑みると、「奥の手」として攻撃に参加した際の効果は計り知れないものとなる。
王城は監督である庄司軍平の「0点に抑えれば1点だけでも勝てる」という言葉どおり守備に特化したチームだ。対して、この巨大弓(バリスタ)を投入し、フォーメーションを変更すると、試合に新しい流れを作ることが出来る。
巨大弓(バリスタ)の有効性
実際のスポーツで選手を交代したり、フォーメーションを変更したりするのは、対戦相手に対してそれまでとは違った印象を与えることで、対応できるように相手が整うまでリードしようとする場合が多い。
そのような局面で進のような選手が突然攻撃に参加するとなると、その効果は倍増するのだ。
進の活用
作中でも進の能力的に「攻撃にも回るのでは」と感じた読者も多かった。巨大弓(バリスタ)は、そんな進の本領発揮の演出としては最適なものであり、読者を奮い立たせたものであることは間違いないだろう。
王城が保守的な鉄壁守備のチームだとして描かれていただけに、このフォーメーションの登場は主人公サイドにとってはとても驚異として捉えられた。進というエースを最大限に活かすフォーメーションだといえるだろう。