酒奇溝六は泥門デビルバッツに所属する、トレーナー兼スカウトマンである。「どぶろく先生」という愛称で呼ばれており、メンバーのうちヒル魔達とは5年来の知り合いである。他にも、王城の監督である庄司軍平とは、かつて千石大学でチームメイトであり、そこではエースコンビを組んでいた。
当時は「二本刀」と呼ばれ、その名を馳せていた。また、当時「若」と呼ばれていたことも明らかになっている。その愛称からもわかるように、かなりの酒好きの人物であり、自宅には世界中の酒をストックしており、いつ見ても酒瓶を手にしているのが特徴。
麻黄中学時代
元々は栗田達がいた麻黄中学の教師であり、栗田とは神龍寺戦において知り合う。試合を観戦していた栗田のガタイに注目し、そこでアメフトを教えた。しかしながら、近隣の苦情をはじめ、教師からの評判の悪さもあって、アメフト活動は禁止されてしまう。さらには一度教師を解雇される。
そして、ヒル魔の入部を期にアメフト活動は復活し、アメフト部の一員として、教師として再び戻ってくる。しかし教師でありながら2000万円もの借金を抱えている上に理由が競馬ということもあるため、評判が悪かったというのも残念ながら頷ける。
指導者として
一方で、指導者としての力はあるようで、例えばセナにクロスオーバー・ステップの極意を教えたのも彼である。他にも、雪光がレギュラー落ちした際には、その悔しさを察し、励ます場面が描かれている。
また、やり方はどうであれ試合に対する熱意もある。例えば神龍寺戦では給料を前借りして、泥門が勝利することに全額を振り込んでいる。それは「負ければ終わり」という覚悟を選手とともに背負う意味があった。