「アイシールド21」には様々な名言が登場するが、いずれも登場人物たちの性格や生活背景、価値観などが含まれているため奥深く、教訓にもなるものも多い。この記事では、その中でも筆者が「これは!!」と思った名言を紹介する。
強くなるんだ 嘘がホントになるように
アイシールド21の主人公、小早川セナの名言。当初は強引に背負わされていた「アイシールド21」というコードネームだったが、物語を通してアメフトにのめり込んでいく中で、その称号を自ら背負うことを決意する。
触れもしないスピードにはどんなパワーも通用しない
超高校級のスピードとパワーを併せ持つ日本屈指のラインバッカー進清十郎が口にした名言。この言葉が出て間もなくスピードしか取り柄のないセナと相対した進は、一度抜かれれば追いつけないという恐ろしさを身を持って思い知ることとなる。
0点に抑えれば1点でも勝てる!
鉄壁の守備力を誇る王城ホワイトナイツの監督、庄司軍平の名言。守備力を徹底重視した彼のアメフト論をストレートに言い表したセリフで、その言葉通りとまではいかないまでも王城が試合で相手に許す点数は限りなく少ない。
99点取られようが100点取れば勝つんだよ!
上記の庄司の言葉と対比するように描かれた蛭魔妖一の名言。こちらも徹底的に攻撃特化した泥門そのままの言葉となっており、さらにはヒル魔の攻撃性をより印象づけるセリフともなっている。
しかし、当初泥門はキッカーであるムサシ不在による戦略的弱点さから接戦を避けねばならず、超攻撃型にならざるを得なかったというバックボーンがある。
ヒル魔はこの言葉によってチームメイトに「そうせざるを得ない」ではなく「わざわざそうしている」という意識を持たせるという狙いもあったのではないだろうか。
強いからこそもがくのだ…!!
「あの精神的に弱い桜庭がここまで育つとは…」という花田の言葉に対して庄司軍平が語った言葉。
入部したときから誰もが進を別格視し、自分と比べようなどとすら思わなかった中で、反吐を吐きながらも唯一進を追い続けた桜庭の折りたくとも折れぬ野心を、ショーグンは強さだと評価していた。
向いてなかったからできなかったんじゃない
何もしやしなかったんだ
ずっとスポーツがしたかったくせに、無理だとか向いてないとか、結局 何もしなかった
何もしなかったから何もできなかった…!!
自分には才能がないと認めながらも、現状を何もしてこなかった自分の当然の結果だと受け止め先に進む決意をした雪光。ややひねくれた見方をすると「何もしてこなかったのに何故才能がないと言い切れるのか」とも思うが…。
勤勉な天才に凡人はどうやったら敵うっていうんだ
作中でも間違いなくトップクラスの才能を持ちながら努力を怠らず、先へ先へと進んでいく進清十郎に対し、桜庭が泣き叫びながら放った言葉。
「努力が才能を凌駕する」というのはよくある美談だが、「才能+努力」に、努力するしかない凡人はどうやって勝てばいいのか。人生の少なくとも一部をスポーツにかけた凡人は一度は考えずにはいられないだろう。
高校時代本当に周りの倍以上練習して故障を繰り返した筆者にとって、この言葉は一番深く重く感じられた。
「努力すれば必ず報われる、勝てる」という趣旨の漫画にだけはしたくなかった
これは作中のセリフではなく、原作の稲垣理一郎先生が7年間の連載終了後にインタビューで語った言葉。
では何のために努力するのか、というテーマについて稲垣先生は「その答えは人それぞれだと思う。作中でも各キャラクターが悩みながらも自分なりの答えを見つけている。 」と語っている。