ストーリー性に優れ、魅力的な登場人物に富んだ漫画であるアイシールド21だが、2009年6月15日に原作が最終回を迎えている。この記事では気弱な高校生である小早川セナがひょんなことからアメフトに出会い、成長していく姿を描いたアイシールド21の最終回を今一度振り返ってみようと思う。
炎馬大学
世界大会から2年後という設定で、セナたちは高校を卒業して大学生活という新天地での生活が待っていた。炎馬大学の合格発表の会場でアメフト部の勧誘が行われていて、なんと栗田がそこにはいる。
高校時代に独特な方法で部員の勧誘を行っていた蛭魔妖一もどきの方法で、新入生部員の獲得の作戦を栗田は練っていた。栗田の隣には雲水もいる。
「アメフトずっと続けてくれてたんですね!」という栗田と雲水は打ち解けた感じで新鮮だ。泥門デビルバッツでチームメイトだったモン太と甲斐谷陸が入部するということが分かると、優勝も夢ではないと大喜びする。
この炎馬大学には、水町やコータローもいるなど、これらのメンバーで戦っていくことを考えると色々と想像が広がって面白い。
その他の大学
蛭魔妖一が進学した最京大学には、阿含、赤羽、大和、鷹といったメンツがいる。「アイシールド21」の中では実力は勿論のことイケメンとして通っていたメンバーばかりだ。他にも一休、番場、十文字などもいる。
王城ホワイトナイツのメンバーはほとんどが王城大学に進んだようであるが、高見と雪光は集英医大に進学する。
セナ
主人公のセナはというと、最終回ではノートルダムへのアメフト留学から帰還。当初はヒル魔がハッタリでつけた「アイシールド21」を真実にした。さらに他の登場人物と比べると一際成長の度合いが目立つ。
高校時代に比べると一段と大人っぽく、かっこよくなっている。そのセナは炎馬大学に入学しアメフト部に入るわけだが、その後のセナの活躍、他大学との試合などを想像すると非常にワクワクする。
アイシールド21という作品について
「アイシールド21」は登場人物の個性が印象的であり、その一人一人の人物の性格や心情が緻密に描かれている。また、現代の高校生の生活スタイルや、習慣などもかなり意識してストーリーが構成されている。
アメフトというスポーツを通して各々の人間的な成長を描いていると同時に、挫折や失敗に対する向き合い方、友情や努力の素晴らしさを、登場人物を通して自然な形で入ってくる。
「アイシールド21」は間違いなく、日本の漫画の素晴らしさを改めて実感できる秀作の一つだといえるだろう。