デビルバットゴーストは本作の主人公、セナが主に用いた技。セナはその俊足を武器に敵をかわしつつゴールに突き進むというプレイスタイルであり、相手選手との接触プレーは基本的に考慮していない。
それゆえ、このデビルバットゴーストを身につけるまでもセナのカットは一級品ではあった。相手が予測できず、止めることが困難であったのだ。
ただ、そんなセナの従来のカットには致命的な弱点があった。それはカットの直前、相手の目の前でブレーキをかけていたのだ。相対した選手がそれに気がついてしまうと、セナがブレーキをかける瞬間に補足することができてしまうというものだった。
このデビルバットゴーストは、そのようなセナのカットの弱点を克服したものである。
原理
この技は実際に存在するクロスオーバーステップを応用したカットだ。曲がる際、通常は曲がる方向とは外側の足に体重をかけ、地面を蹴って反対側へと進路を変える。
だが、この技で用いているクロスオーバーステップでは内側の足に力を入れてターンするのだ。実際のアメフトでも用いられ、サッカーやバスケなどでも見ることが出来る。
セナが用いる場合は、カットの直前で急激に歩幅を縮めることで実行する。スピードを落とさずにブレーキをかけることによって、相手は瀬那の残像を見たり、突然消えたように感じたりすることになる。
スピードが落ちていないのでブレーキのタイミングなど測りようもなく、相手はただ抜かれるしかないという、まさに悪魔のカットとして恐れられた。