デビルバットハリケーンは別名ハリケーンゴーストと呼ばれる。主人公・セナが用いる技で、対巨深戦の際、筧との一対一の局面でデビルバットゴーストを破られてしまったことから見出した新しい走法。
クロスオーバーステップを用いたデビルバットゴーストと、かつていじめられっ子だったセナの過去から生み出されたステップである。
原理
デビルバットゴーストのステップにスピンを加えることにより、相手の視界から消え、対した者を翻弄する。さらにタックルで防がれそうになったとしても、スピンがそれを受け流すので、進行を止められることがなくなった。
通常のデビルバットゴーストよりもスピードは落ちてしまうのだが、回転の際のテコの原理で相手を抜くことができるようになった。
この技を使用するのは、主人公のセナだけで、力と力でぶつかることが多いアメフトの中では異例の技。相手を「かわす」のではなく、「いなす」という柔のスタイルは、いじめられていた過去を持つセナだからこそできた技だといえる。
有効な局面
実際のアメフトで相手のタックルをいなすのは、ボールを持っていない方の手を用いる。それは「いなす」というよりも「振り払う」というイメージが強いのだが、テコの原理を利用したセナのこのプレーはとても有効な手段だ。
バスケットボールのロールターンにも似たプレーで、相手に力で押し返されるような際に効果を発揮するターン方法となっている。
小学校の頃から170センチを誇っていた筧は、瀬那と対峙した際は191センチ、82キロの巨漢だったため、小柄で非力なセナはこのデビルバットハリケーンでかわすしかなかったのだ。