「ヒルまも」は本作の裏の主人公・ヒル魔と姉崎まもりのカップリング。まもりはセナの幼馴染であり、当初は本作のヒロインとして描かれていた。セナへの過保護ともとれる保護心から、セナを引き抜いたヒル魔に対する反抗も描かれていた。
それがやがて「ヒルまも」のコンビとして昇華していった。まもりは学業優秀で正義感が強く、面倒見が良い人物であり、容姿端麗、家事も得意というまさに「ヒロイン」といったキャラクターだ。
ヒル魔とまもりの仲
ヒル魔とは当初は対立構図があったのだが、回を重ねるごとに協力するシーンが増えていった。デス・マーチの際などはヒル魔が隠していたダメージに唯一気がつくことになる。密かにアイシングを施すなど、献身性がヒル魔へ向けられる機会が増えていった。
なお、デス・マーチ中には酒奇溝六がまもりに対し「奴の彼女として支えてやってくれ」という旨の発言をしている。
瀧鈴音とセナの関係が深まったことで、ヒロインの座を完全に鈴音に譲ることになるが、裏主人公であるヒル魔との関係は読者にとって人気を得た。
相性
セナに接する際は過保護であったまもりも、ヒル魔が相手ではそのようなことにはならず、対立を通して新しい関係が築かれていく様子は「不良と優等生」のような構図で、青春群像の王道であることからも支持を集めた。
鈴音にヒロインを譲るという「ヒロインの交代」はとても稀なケースでもあり、セナと関わる時間が減った分、ヒル魔とのコンビが描かれるようになったという、ヒルまもはとても異彩を放つカップルである。
同人イラスト、二次創作などでもとても人気の組み合わせとなっている。