スクリューバイトはボールハンドリングの達人とされた円子令司が用いた相手のボールを奪う技。その名の通り、「回転して噛み付く」ように相手のボールを奪うことができる。
円子の卓越した動体視力が可能した技で、相手の持つボールにだけ集中することで、回転してボールを掻き出すように奪うものだ。
主人公である瀬那もこの技でボールを奪われていて、「力」ではなく動体視力と技術で攻める点が、走力で攻める瀬那と共通するものがある。
円子の特質
円子はヒル魔よりもやや身体能力は劣るのだが、冷静に物事を見据えること、正確にその場の状況を判断できること、さらにはその動体視力と走力が相まって、とても優秀な選手として描かれている。
円子自身は努力によってそれぞれの能力を身につけていて、自身は決して天才ではないと捉えている様子ではあるものの、間違いなくトッププレーヤーである。
ストリッピングとの比較
そんな円子が発動するスクリューバイトは実際のアメフトでも使われる「ストリッピング」という技術を用いたものだ。円子の場合はそれが卓越し、回転を付加してボールを奪うというものになっている。作中ではセナからボールを奪ったあとそのままタッチダウンしている。
本人のパーソナリティもあって、スマートにボールを奪うことに主眼を置いたプレースタイルを象徴している。力で押し倒すわけではなく、ボールだけを追ってそれを奪うというものなのだ。スクリューバイトはトリックセンスに長けた円子ならではの技であるといえる。